『最後の―』で警視庁捜査一課の刑事として事件解決に奔走した佐藤演じる遠野一行が“ある責任”から刑事の職を辞すその前に、警察学校への異動が決定。これまでルール無用といわんばかりの手段と執念の捜査で犯人逮捕に努めてきた自分が「人にモノを教えるなんて」と、誰よりも自身に“向いていない”とわかっていた中年新任教官・遠野を待っていたのは、公務員の安定、制服のかっこよさなどにミーハーな憧れを抱く“今ドキ”の若者たちだった。
なかでも頭がよくスポーツ万能、異性にもモテモテで今まで器用に無難な苦労知らずの人生を送ってきた三浦演じる訓練生・宮田英二の生き様は、市民の安全や財産を守る警察官の資質からはかけ離れている。生徒を目の当たりにした遠野は次第に「警察官として通用するわけがない」と黙っていられなくなり、その結果、訓練生たちに真っ向からぶつかっていくこととなる。
学校内のストーリーと平行して描かれるのは、前作の脚本でも魅力的だった作りこまれた“サスペンス要素”。刑事時代の未解決事件が遠野の愛妻までも巻き込み、やがて遠野を追い込んでいく。佐藤は「生徒との接し方や距離感など今までにない教師像にしたいと思っております」と意気込む一方で、「三浦春馬くんの世代の人たちは自分の人生や未来をよく考えている印象がありますが、三浦くん自身はどんな風に生きているのか。今回のドラマの撮影を通し、そこも知ることができれば」と今をときめく実力若手俳優にも興味津々といった様子だった。